トップページ > THE H-STYLE 中尾 弘からのメッセージ
THE H-STYLE


テクニカル選手権 北海道エピソード 3/3

・・・3月14日金曜日・・・

予報通り朝から雨が降っています。。。

湯船に浸かって身体を温め、軽めの朝食。

バーンコンディションは底があり、少し硬いものの表面はザクザク。

予想していたよりまだマシだったかな。

不安要素・・・

ないわけではない。

北海道入りするまでしばらく滑っていなかったから。。。

自分の不注意から2月後半の撮影で転倒し、関節と筋肉を傷めてしまったのです。

全くもって情けない話です。

今シーズンは体調も良く、体のキレも良かった。勿論自分の感覚的なことです。

10日振りに滑った感覚は悪くはない! イメージアップトレーニングの成果か!

でも痛みは・・・

1本を力を入れて滑るのが我慢の限界でした。

その後、薬って恐ろしく効くものだと改めて痛感することとなります。

痛み止めの座薬を1つ使うと半日位持続することが 前日の実験!? で判明。

13日は午後から公開練習があったため午後には効き目が薄れることが発覚。

大会初日の14日は朝起きてから、そしてゲレンデに出る前に使用するタイムラグ作戦で投入。

アップの2本目くらいまでは痛みと違和感があったけどその後は全くなし。

ちょっと頭が「ボヤー」っとして力が入り難く感じる。

逆に力が入り過ぎず、適度に抜けていい感じにすら思える。。。

これで一番の不安要素は吹き飛びました。

ザヤクターボ 全開です!!

振り返ると以前尾瀬戸倉で開催されたテクニカル選手権でも使用たことがあります。

大会直前一週間前の撮影中、自分の不注意から靭帯を損傷した・・・

この大会も成績は悪くなかったので今回も特に心配はしていなかった。

怪我をした時、自分は更に強くなる!! とある意味勘違いしていたのだろう。

それは今も変わらないけど・・・

まず今大会最初の種目は ショートターンウェーブ

公開練習のウェーブと形が微妙に異なっている!?

整備の過程で危険を回避するため少し変わったようだった。

自分の所見では全く問題ない! 思い描いていたイメージより少しプッシュできるかも!

可もなく、不可もなく・・・ 微妙な点数。

演技終了後、数分と待たず気持ちは既に ロングターン展開 へ切り替わっていた。

ロングターン・・・

自分が最も好きで得意でもあるリズムのターン。

「得意」という表現が出ること自体が本当は良くない・・・

「不得意、苦手」なターンリズムや滑走表現、滑りがあるということにしかならない。

また、言い訳に取って代わる表現にもつながる・・・

それはさておき。

気持ちが入り、ノリ易い種目だけに沸々とテンションが上がっていくのを自分でも気が付いていた。

このままだと程良い緊張感から超ド級の緊張感に変わってしまう。

・・・案の定そうだった。スタートが近くなると雨が降っていて、さほど気温も高くないのに

額には汗を掻きはじめ、ゴーグルが曇り始めた・・・

最悪のシナリオ登場・・・

さぁ・・・どうする!? 深呼吸は当たり前のように息を深く吸い込み大きく。

しかし自分にとっては何の解決にもならず、緊張している感覚が益々鋭くなる。

目を瞑ると・・・・・ フッと気が付いた・・・ 笑ってしまった!! 

好きなターンリズムの滑りを目の前にして緊張している自分の姿がたまらなく可笑しかった!!

それから一気に緊張感から開放され、集中力が高まっていったのだろう。

ダイナミックコース・・・

今回このバーンは1本も練習滑走していない。サイドスリップ3本だけ。

この時、自分にとってイメージを高めるにはこれだけで十分だった。

最初の1本目に一番良い滑りが出来る! 自分の滑りの性格(特徴)はこれだ!

今持ち得る100パーセントの力を何パーセント引き出せるかが勝負・・・

「自分」を取り戻すのにそんなに時間はかからなかった。

それがジャッジに対する評価につながったかどうかより自分が満足、納得出来るかどうかだった。

これが更に支えてくれる方々が納得するものに変化していけばいい。

点数はどうあれ、迷いなく滑れた満足できる1本だった。。。

この夜はシャトレーゼチーム末木利幸デモの部屋へ少しお出かけ。


どこで手に入れたのか不思議なものを発見!!値段表は「$」表示。

使用方法を電気を消して実演してくれました。

そういえば表彰式にも口に銜えていたはず・・・

末木デモは気さくで話をしていても楽しい人です!


・・・3月15日土曜日・・・

目が覚めると部屋の窓から見える景色は真っ白な霧だけ。

また天候に悩まされそうな一日の始まりでした。

ありがたいのか、そうじゃないのか・・・

昨日の順位、ポイントなど詳細を教えてくれる人がいたりする。

迷惑とは思ったことはないけど、滑り終わってしまった種目のことは気にしなくて良い。

いいポイントで上位に食い込めば更に下位の選手を引き離そうとする。

それか順位を下げないように安全、無難に滑るのか。。。

下位にいれば逆転を狙って攻めることを考えるしかない。

どちらにしても自分のフィジカル、メンタルにおいて出来ることをするしかない。

他の選手が相手(敵)ではなく、一番の強敵はやはり自分の中に居る。

・・・ 深く立ち込める霧は神聖な場所を覆い隠すようにゲレンデに居座っている。

戦いに備える選手たちに異様な雰囲気とピリピリとした緊張感を助長する。

9:00開始予定のはずが一向に始まらない・・・

30分あるいは15分刻みのウェイティングが続きます。。。

選手の体力と精神力を試すかのように時間は刻々と過ぎて

夕方の6:00を迎えたところで ノーコンテスト の発表!!

自然の力をまざまざと見せ付けられた一日となりました。

急遽開かれたライダーズミーティングで様々な意見が飛び交いました。

地区予選を勝ち抜いた250名の選手は誰もが真剣に耳を傾けます。

選手それぞれの思いが交錯する中、カテゴリー特有の種目である

エア、GS、そして共通種目の ショートターン展開 で決することとなりました。

合計4種目 で今大会は争そわれることとなったのです。

3月15日は末高敏樹デモ率いる広島チームZESTスノーボードスクールスタッフの光安孝二さんの誕生日!!

毎年、大会期間中に誕生日を迎え、中々祝ってもらえないと・・・

そこで本人には内緒でみんなでケーキを発注しその時を待ちました。

部屋で休んでいるところを 襲撃!? です。


手に持つのはZESTスタッフの佐藤さん(サトちゃん)


ホテルオリジナルケーキと光安孝二さん。


・・・3月16日日曜日・・・

確か・・・朝から曇っていが少しが晴れ間がでていたような。確実に天候は回復傾向。

まず最初の種目は GS からのローテーション。

選手はプロ、デモ限らずワンピ(レーシングスーツ)を身に付けレース本気モード全開の様相。

普段トレーニングでも着用することのない自分は当然のように普段のウェアで。。。

慣れないことをいきなりやっても余計に滑りは悪くなる・・・

出走順は良く、バーンも荒れていない。しかし太陽が顔を出し、雪は緩む一方。

予想外にスピードに乗らなくて少々消化不良気味でゴール。

そしていよいよ最後の種目 ショートターン展開 へと移ります。

初日の ショートターンウェーブ が行われたエリートコースで始まります。

出走順は後ろから数えたほうが早く、バーンはそれなりに荒れている。

スタート地点から遠くを見るとマウントイースト、イゾラゲレンデが正面に見えている。

綺麗だ!! 向こうのゲレンデのほうが断然雪質はいいだろうなぁ・・・

なんてことを考えているとあっという間にスタート。

スタート直後はそれなりに斜度があり、途中から緩斜面へと続く。

自分のウィークポイントを抑え、それだけを頭に・・・

他の選手の点数が伸び悩む中、悪くはない滑りとして評価されたようだった。

演技終了ラインを超えた瞬間、すべての滑走種目が終了となりました。

以前、報告したように順位に変動があり、表彰台の写真は掲載することは出来ません。

多数あるのですが、残念ながら無効となる写真になってしまいました。

唯一掲載できるのはコレだけです。


茶原スクール代表と2位入賞の増地さおりコーチ。


大会終了後の夕食は末木利幸デモチームにお世話になり、ジンギスカン食べ放題!!


全く臭みがなく、メチャクチャ美味しかった!!

シャトレーゼスタッフのみんなからも賞賛を頂き、本当に嬉しかった。

ルスツリゾート関係者の方、JSBA役員関係者の方々、そして参加選手みんなの

それぞれの思いが様々に交錯した 全日本スノーボードテクニカル選手権大会

3日間に亘るすべての日程が忘れられない記憶として終了したのでした。

  • 2008.03.28 Friday
  • REPORT
  • 18:27
  • comments(3)
  • trackbacks(0)

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コメント
リンダさん

コメントありがとうございます。

ザヤクターボ・・・命名は自分ではないのですが、使わせてもらいました。

いつも応援ありがとうございます。

これからもよろしくお願いいたします。


ルドルフさん

コメントありがとうございます。

テク選、是非チャレンジしてみてください!!

参加することで気が付く事がたくさんありますよ。

経験は力なり!! です。

緊張しない方法ですかぁ・・・

書くとなると中々難しいですね。

ひとつ挙げるならば、スタート前に目を瞑って自分の滑走している姿を頭の中で思い浮かべます。

仮想滑走シーンでいいイメージで滑れるようにしています。

滑走するバーンの背景や色、音なども鮮明に入ってくれば最高です!!

末木デモが銜えているのはスイッチで電源を入れます。

それがマウスピースみたいな形状をしていて銜えやすくなっていました。
  • 中尾 弘
  • 2008/03/30 8:19 PM
テク戦報告を読ませていただいてハラハラドキドキしました★
私も来年は初参戦してみようかななんて恐れ多いことを考えてしまいました。。
中尾さん流の緊張しない方法(というか緊張を見方にする方法)を教えていただけませんか?
私は気分が悪くなるほど緊張してガチガチになってしまうので・・・(苦笑)

末木さんの銜えているのはライトみたいなものですか?
  • ルドルフ
  • 2008/03/29 9:23 PM
初めてコメントします。
今年初めて中尾さんにレッスンして頂いた者です。
やはり素晴らしい結果の裏には、知られざる苦悩や痛みがあるものなのですね。
ザヤクターボには驚きです!
本当にお疲れ様でした。
陰ながら応援しています☆
  • リンダ
  • 2008/03/29 1:22 AM
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